07.12
Thu
私が小さい頃、亡くなった祖母の家は、100年くらいは
経っているであろう?くらいの古い家でした。
造りも少し変わっていて、祖父がお商売をしていたこともあり、
通りから店舗の中にはいって奥の扉を開けると中庭があって、
別棟に部屋があり、片隅に井戸があって、トイレも外にありました。
そして台所も土間で・・といったというようなお家でした。
なので部屋から何処へ行くにも、そのままではいけず、
靴を履かねばならず、それが煩わしいから、祖母の家に行った時は、
祖母の大きな草履、下駄を履いていた記憶があります。

そして、冷蔵庫も洗濯機もなかった記憶があります。
実際はあったのかもしれませんが、存在が記憶に残っていません。
私の記憶があやふやで頼りないのは、
祖母がそれらを必要としない暮らしをしていたからだったと思います。

釣瓶落としの井戸から水を汲んで、洗濯はたらいで洗濯板を使って
固形石鹸で手洗いしていました。洗面は胴のたらいに水をいれて
顔をあらって歯を磨いていました。
なので祖母の家に行くと、洗面所ではない井戸の傍で顔を洗うのですが、
コップでなく、手で水を掬って口を濯いていたので、
足元もびしょびしょになって、それがまたお家では味わえない楽しさも
あった気がします。家でびしょびしょにしたら叱られますしね(笑)

台所といっても土間にかまどがありました。
釜でご飯を炊いていたのでしょうが、家族が少なくなるにつれ大きな釜は
お役ごめんとなったようです。
おかずを調理するのに、小さなガスコンロはありましたけど。
冷蔵庫がないので、スイカもきゅうりなど野菜を
井戸水を汲んでバケツに冷やしていました。
今から思えば冷蔵庫がなくてよく暮らしていたなぁと
思わなくもないのですが、その日の調理する食材を買って使い、
買い置きがなかったのかもしれません。あとは干したり、
保存食を作っていたりだったと思います。

テレビはあったと思いますが、あったという記憶が曖昧なのは、
夏休みに祖母の家に泊まりに行っても、山も海もあり退屈することなく
過ごせていたからかもしれません。
お家と随分違うことに戸惑いもあったと思いますが、
子供心に不便さをそんなに感じていなかったかもしれません。
夏になるとエアコンなんてもちろんありませんでしたが、
窓を開けて自然の風が入ってきて、酷く暑くて暑くてといった感じも
なかったような気もします。
田舎で密集してお家が建っているわけでもないので、
すだれがかかって窓をあけていたような感じです。

掃除にしても、部屋だけでなく廊下も畳敷の廊下でしたので、
箒で掃いて雑巾で拭いてという暮らしでした。
綺麗になったい草の匂いがプンプンする畳みに、
寝っ転がるのが気持ち良かった。

そして祖母も、お茶碗を洗うにしても、雑巾がけをするにしても
洗剤をあまり使用していなかった記憶があります。
だから、お湯や水で落とせる汚れはわざわざ洗剤を使用しなくってもいいと
思えるのは、祖母の暮らしがどこかしら私の記憶にあるのかもしれません。

P7011836.jpg


最近は住宅を囲む環境も違うので、昔と同じ暮らしが難しいことが
たくさんあるかと思います。
時代の流れというものありますし、仕事をしていれば、
時間の制限があるなかで様々なことをしなくてはなりません。
できるだけ負担を軽くすることも必要だと思います。
家電製品があって、スムーズに家事がこなせることもあります。
生まれた時から便利なモノがあって、それに慣れ親しむと
あって当たり前、ない生活は考えられないと思うこともあると思います。
恩恵も多々受けています。
こうしてパソコンがあるから、知らない字があっても辞書をひかずとも
わかる世の中です。ラクして知りたい情報がすぐ手にはいる。
自分の知らない、スルーしていたような事も目に入ってきたり、
情報交換できたりして本当に便利な世の中だと思います。

私自身も便利なものに依存した暮らしです。

祖母のような暮らしを今できるか?と問えば、
電化製品に頼りきっている便利な生活に慣れてしまっているのと、
今の生活環境、状況を考えるとできません。

時短を求めラクな方に傾きがちな暮らし、掃除にしてもできるだけ、
面倒くさくないよう、ラクにできるように・・・とそんな方法ばかり
模索していたところがあります^^;
それがダメだとは思いませんが、便利になりすぎて
見失っていたものがあるのではないだろうか‥‥そう思うことがあります。

苦手なことを便利なモノを利用して、しやすいようにするのもアリだと
思います。それで嫌にならず家事がこなせるならそれは1つの方法。

でも、ラクさを求めワンクッションに拘りすぎず、
少し面倒かもしれないけれど、手間をかける暮らし、丁寧な暮らし、
便利なものに頼り過ぎない暮らしをしたいと思うようになりました。

これもシンプルな暮らしを求めて、不要なモノを手放してきて、
見えたきた部分もあるかもしれません。

でも決して便利なものを全て排除ではなく、
多少の不便さにものともしない強さを持って暮らしたい
そう、思うようになりました。

便利な暮らしに依存しすぎず、しすぎず、しすぎず・・です。^^;



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コメント
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このブログ、ご存知ですか?新聞に出たりネット上でも紹介されたりしているみたい。
興味深く読みました。真似は出来ないけれど、良い刺激は受けるな〜と思います。
 
電化製品に依存しすぎている今の生活、便利だけれど、昔ながらの生活に関心もあります。
多少の不便さをモノともしない強さを持って暮らす
難しいけど、理想はそうありたいです♪
奈緒 | 2012.07.12 14:43 | 編集
うわぁ~
なんかその光景想像したー
素敵素敵すぎる!
かといって、自分ができるかと言われるとできないんだけど
素敵だなぁ。とすごく思う。

冷蔵庫がなくてもできる生活。
考え方が全く違うんだろうね。
無駄が一切ない!
昔の人のほうが、頭を使ってたんだろうな。
と思う!

sukemarumon | 2012.07.12 15:05 | 編集
はい、知っています。
以前、メディアで取り上げられていましたねー。
電気代500円と知ってびっくりしましたが。
でもPC、も使われているって。驚きでした。

確かお家に雨水を溜めたりとか工夫されているとかだったような・・。
思い違いかもしれませんが・・。

賃貸暮らしなので色々と出来ないことがあるので、
祖母のような暮らしもできませんが、
あまりにもラクさを求めすぎた部分もあるような気がして、
ない状態にも耐えうる気力を持つのも良いかなと思ったりします。
(^^)
ココリン | 2012.07.12 15:06 | 編集
おばあちゃんね、お家が古いからというのもあるけど、
これ便利だから使い~と母や叔父が渡しても
使わなかったんだよね。
住んでいた場所も、のんびりした生活ができる環境というのも
あるけれど、あれこれ持たない暮らしだったというのもあるかも。

だから反動が母にきたのかもしれない(笑)

全部同じにはできなくても、すこし不便さを感じるのも
悪くないかなーと思う今日この頃^^;


ココリン | 2012.07.12 15:10 | 編集
懐かしい。
うちの祖父母も同じような環境でしたよ^^
夏休みには退屈せず過ごした楽しい思い出
しか浮かんで来ない。
でもその裏には手間ひまかけた日々の営みが
あったんでしょうね。
お風呂も薪を使ってたし。
少々 不便でも
時間に追われず そんな暮らしをしたい。
はぁ~
疲れてるんだわww

ゆるまま | 2012.07.12 15:40 | 編集
私が子供の頃に住んでいた家は、玄関は土間でした。
台所も昔は土間だったんでしょうけど、そこは普通に。
でも、トイレとお風呂は外でしたよ~。
薪でお風呂を沸かしていたし、トイレもボットン(笑)
ご近所のオウチも台所が土間・・・という所、結構多かったです。
昔の家の方が風が抜けて、夏は涼しいですよね。

随分と前に読んだ本かな?
"冷蔵庫の登場が人間をダメにした"と書いてありました。
確かに・・・だと思います。
私も色々な物について時々考えますね~。昔の人は必要じゃなかった筈・・・って。
yumi++ | 2012.07.12 15:50 | 編集
このコメントは管理人のみ閲覧できます
| 2012.07.12 16:13 | 編集
ココリンさん、こんにちはぁ(^-^)

今は本当に便利な世の中になっちゃって、
工夫を考えなくても、快適で、楽な暮らしになっていますね。
勿論、私もその恩恵にあずかっている訳ですが。。。

便利を手に入れたことで、
不便さに耐えきれず、イライラしちゃう人が増えている気がします。
なんでも簡単で、楽に手に入るから、
我慢したり工夫する気持ちが薄れるからでしょう。
不便って、結構おもしろかったりしますよね(^-^)

ちょっと前までは、
どんな家にもエアコンなんてないし、
おトイレはくみ取りだったしw
PCも無いから、お手紙書いたり、
辞書ひいたり・・・人に尋ねてみたり。
それを楽しんでいたはずなのになぁ・・。
ふxこ | 2012.07.12 17:20 | 編集
ココリンさんこんばんは^^

私も想像して読んでました~。
私もそんな経験してみたかったです・・・☆
いい想い出ですね~。

私の実家のトイレもボットンでした。
大雨の日はこわかった記憶があります。(笑)

今は便利な家電製品(家電だけではないですね)が沢山ありますが・・
便利な品よりも、多少不便でも自分が楽しんで使える道具などを選びたい。。
便利=幸せではないですよね^^



snow | 2012.07.12 20:58 | 編集
ゆるままさんも同じような感じでしたか^^

遊びに行くのは数日だけのお泊りだけど、
日々の手間ひまがあってこそだったのかも
しれませんねー。
そうそう、薪がありました!

とはいえ現実に今、そんなスローペースでの暮らしは、
難しいんですよね・・・。ゆるままさんのように日々忙しく
過ごしていても、しっかりお豆さんの料理などされているのを
見ると、手間をかけてるなーって思いますよ(*^^*)
ココリン | 2012.07.12 21:50 | 編集
yumi++さんも薪でのお風呂や土間の暮らしを
経験されていたのですね・・。
確かに、昔のお家の方が風が抜けていたかもしれませんねー。
本当に自然の風で十分って感じでしたもん。

冷蔵庫の登場が人間をダメにした・・。
三種の神器のひとつと言われていた冷蔵庫が。
どんどん家事労働を軽減するために生まれた家電ですが、
便利すぎて自分で工夫したり考えることを
忘れさせていくような気がするんですよね。。

ココリン | 2012.07.12 21:59 | 編集
わざわざコメントをこちらにいただき
ありがとうございました。
またそちらにお伺いしてコメレスをさせていただきとうございます。
<(_ _)>
ココリン | 2012.07.12 22:02 | 編集
ふぅこさん、こんばんは。

創意工夫をしなくても、便利な世の中になりましたよねー。
確かに、最近ちょっと不便なことが起きるとイライラしたりする人が
増えましたね。私もスイッチひとつで家電を使っていて
エラソーなことは言えないのですが、ラクで嬉しい半面、
もう少し大変さを味わうこともあっても良いのじゃないかなーと
思うようになりました。

辞書をひかなくなったから、漢字が思い出せないことが多々^^;
書くことも極端にすくなくなって、字がどんどん下手になってます(笑)
ココリン | 2012.07.12 22:11 | 編集
こんばんは~。

できるなら、オトナになった今、
そういう体験ができれば良かったとも思います^^;

そうそう、子供の時ってボットンのトイレって
怖かったですよね・・。
便利なものに助けられていることもあるんだけれど、
どこか、不便さがあっても自分の工夫しだいで使う、
そんなふうな暮らしをしたいなぁと思うのですけどね。
便利だから幸せとは言い切れないですよね(*^^*)
ココリン | 2012.07.12 22:15 | 編集
昔にくらべて1秒の重みがすごくかわってきたらしい・・・
このあいだ、ぼんやり見ていたニュースだか、教育番組でいやってました。
いまや、1000分の1とか、100000分の1とかを争う時代・・。
うるう秒とかだって、私にしてみれば、「なんか、意味あるの?」
くらいな感じでスルーしちゃいましたが・・。

でも、ほんと、時計のない生活。
すごしてみたいな~~
玉村豊男さんの上質だけど、ゆったりした生活にあこがれます。

なんていうか、
時間を活かせるも無駄にするも、なんとなく賢さがないと・・。と。
昔の祖母の時代、きっとみなが今より賢かったんだろうな・・と思います。
物に頼らず、手を使う・・そうすることで、脳も活性化されていくためかもしれません。
分刻みのスケジュールに日々押し殺されそうになるけど、丁寧に物を見る心構えはしっかりもっていたいな・・とココちゃんブログ読んで思いました。
おきょうさん | 2012.07.12 23:23 | 編集
こんばんは~。

言われてみればそうですね。
本当に今は、なん万分の1とかで争う時代かも。

子供が過ごしにくい時代といっちゃあなんですが、
競争の激しい時代で大変だなぁと思います。
もう少しのんびりしてもよさそうな・・って思ってしまいますが、
そう言っているとおいてけぼりになっちゃうのかな^^;

手先を使うから脳が活性化って本当かもって思います。
物忘れもお年寄りだけの病気でなくなってきたのも
なにかしら、現代の便利な時代に関係しているのかな?と
思ったりもします・・があくまでもこれは想像ですが・・。
手ですることを機械任せでしないで、することもある意味大事かも(笑)
でもでも、現代人は忙しいですから、これまた難しいことかもしれませんね。
おきょうさんもハードな毎日ですし・・心のゆとりはお持ちくださいまし(*^^*)
ココリン | 2012.07.13 00:09 | 編集
ココリンちゃんのお祖母さまのお家、読みながら目に浮かぶようでした。
決して便利ではないけれど、ゆっくりした時間が流れていそう・・・
そういう暮らし、少し憧れはするもののやっぱりいろんな便利なものに慣れてしまって、
実際はできないんだろうな、ワタシ。
だって今欲しい物ってルンバだったりするし(笑)
でも、この記事読んで目の裏に浮かぶ風景にほーっとしたよ。
ありがと。

ちなみに私の子供時代はさすがにかまどのあるお家はなかったけど、トイレの手洗いが
窓の外にタンクがかかっててそれを使うお家があったなぁ。
タンクの下のネジを回すと水がでてくるのよ。

*コメレス*
息子のつかまり立ちも随分安定して、つきっきりってことが無くなって来たよ。
それだけで随分楽になったわ。
寝不足&疲労で発狂しそうだった(冗談だけど半分本気・・・)
体重もどんどん減っちゃうし、ホント子育てって重労働って思ったわ~
mia | 2012.07.13 10:28 | 編集
こんにちは~、ココリンさん。
そうなんですよね。おばあちゃん世代は
すごいです。(よく、おばあちゃんの知恵という
言葉が使われますが。妙に納得です)

道具があるのが当たり前の時代になってから
生まれてきた世代ですので、物に頼らない生活は
頭から「無理」と思ってしまいがちです><
(んもぅ・・根性なし!!)

今の自然環境の異常も物と共に創り出して
しまったのですよね。便利と引き換えにした代償の
大きさに気づかされることばかりで・・。
linen55 | 2012.07.13 11:59 | 編集
こんばんは(^^)

miaちゃんのルンバが欲しいというのも、
今のmiaちゃんの状況を考えると頷けるよ~。
私だってmiaちゃんの立場だときっと欲しいと思う。
昔の人は赤ちゃんがいても、そんなものがないから
あるものでやりくりをしていたのだけどね・・そこが、
便利なものがあるが故の、欲しくなる性よ~。
難しいような気がするけどね・・何が一番自分にとって
居心地よく暮らせるかなんだろうけどね。

わかる~タンクが窓の外にかかっているというもの、
親戚のお家が昔そうだったわ~。
徐々にそういうものも姿を消しているんだけどね。

子育ては重労働だと思うよ・・自分はだんだん年をとっていくけど、
子供はどんどん成長していくからね・・だから若いうちに子育てを・・
なんていわれるのかなーなんて思っちゃったりして^^;
ココリン | 2012.07.13 18:00 | 編集
こんばんは(^^)

生まれた時にすでに便利なものがあるのだから、
ない暮らしは不便だと思うのも普通な話だと思いますよね。

linen55さんのおっしゃるとおり、便利と引換にした代償も
大きいものがありますよね・・便利なもので有効に時間が使えて
快適な暮らしも手にいれたこともあるし、でも自然破壊されたり・・と
すごく難しいですよね・・。
あくまでも便利なものに頼りすぎず・・ってことで(笑)
ココリン | 2012.07.13 18:07 | 編集
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